FXで安定的に稼いでいくためには、必ず取り入れた方がいいテクニカル分析がいくつかあります。
その1つが
「マルチタイムフレーム分析(MTF分析)」
と呼ばれるもので、
このMTF分析を取り入れるか取り入れないかで、トレード成績が大きく変わってしまいます。
ただ、これからFXを始める方やFX初心者の方は、
そもそもMTF分析って何?
MTF分析ってどうやるの?
といった疑問を持たれると思います。
そこで今回は、MTF分析について解説したいと思います。
これを読めば、
- マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは何なのか
- なぜMTF分析が必要なのか
- どのようにMTF分析をすればいいのか
- MTF分析をする際の注意点
がわかります。
FXで勝つために必修の内容といっても過言ではないので、ぜひ最後までご覧ください。
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは?
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは、
1つの時間足だけでなく複数の時間足で相場の方向性を見る分析方法です。
なぜ、このMTF分析が重要かというと、
という絶対的な法則性があるため、
自分がトレードする時間足(短期足)だけでなく、更に上位の時間足(長期足)も見てトレード戦略を立てなければ、
なかなか勝てるようにならないからです。
よくあるFXの失敗として、
自分がトレードする時間足しか見てないから勝てない
というものがあります。
例えば、
15分足でトレードしようとした際、15分足が下降トレンドだったので、
よし!下降トレンドだから売りでエントリーだ!
といって売りで入ったものの、すぐ逆行して負けてしまったとします。
この時の長期足(4時間足など)を見てみると、
実は長期足は上昇トレンドで、15分足の下降トレンドは長期足での押し目を付けている最中だった、ということがあります。
このように、自分がトレードする時間足のトレンド方向しか見ておらず、
知らずのうちに長期足の大きな相場の流れに逆らってトレードしてしまっていたため、
負けてしまうということがよくあります。
僕も最初の頃は
トレードする時間足しか見ておらず
負けを増やしていました
大原則として、FXで安定的に稼いでいくためには、
長期足と短期足の方向性がそろった時にトレードする
というのが大事になります。
このことをしっかり覚えておきましょう。
MTF分析のやり方
MTF分析のやり方はいたってシンプルです。
- 長期足のチャートを見てトレンド方向を確認する
- トレードする短期足のチャートを見てトレンド方向を確認する
- 長期足と短期足のトレンド方向がそろったら手法を使ってトレードする
この流れになります。
図にすると次のようなイメージです。
なお、トレンド方向の把握はダウ理論に基づいて行います。
ダウ理論についてはこちらの記事をご参照ください。
このようにMTF分析を取り入れトレードすることで、相場に沿ったトレードができるようになり、
トレード成績が安定していくようになります。
MTF分析の注意点
MTF分析をする際にはいくつか注意点があります。
- 見る時間足の距離感に気をつける
- あまり多くの時間足を見過ぎない
どれも重要な注意点になります。
それぞれ解説していきますね。
見る時間足の距離感に気をつける
相場の流れを把握する長期足と、実際のトレードを行う短期足の
「距離感」
に気をつける必要があります。
例えば、長期足を日足、短期足を1分足にしてしまうと、
日足1本につき1分足は1440本もあるため、
1分足ではトレンド方向が複雑に切り替わってしまっている可能性があり、
エントリーポイントを探すのが難しくなってしまいます。
一般的には、次の距離感でトレードするのが適切といわれています。
- 長期足:日足 短期足:1時間足
- 長期足:4時間足 短期足:15分足
- 長期足:1時間足 短期足:5分足
- 長期足:15分足 短期足:1分足
多くのトレーダーが使っている時間足が
日足、4時間足、1時間足、15分足、5分足、1分足
といわれているので、
長期足にした時間足の2つ下を短期足にするイメージです。
実際にMTF分析をする際は、こちらの距離感を参考にしてみてください。
あまり多くの時間足を見過ぎない
たまに、
「月足・日足・4時間足・1時間足・15分足・5分足
全ての足の方向性がそろってからトレードする」
といった手法や情報があったりしますが、
僕の経験上、いろんな時間足の方向性を見ることはおすすめしません。
というのも、実際僕もいろんな時間足の方向性をみて、
トレードをしていたことがあるのですが、
なかなか全ての時間足の方向性がそろうということが無く、
ほとんどエントリーチャンスがやってこないからです。
正直、先ほどご紹介した「長期足+短期足」の2つを見れば十分で、
もしさらに時間足を見るとしても、長期足と短期足の間にある
時間足(中期足)まで見ればOKです。
具体的には、次の時間足です。
- 長期足:日足 中期足:4時間足 短期足:1時間足
- 長期足:4時間足 中期足:1時間足 短期足:15分足
- 長期足:1時間足 中期足:15分足 短期足:5分足
- 長期足:15分足 中期足:5分足 短期足:1分足
長期足と中期足でトレンド方向を見て、短期足でトレードしていくイメージです。
見る時間足は2つあるいは3つまでで、それ以上の時間足は見なくても
十分FXで安定的に稼いでいくことはできます。
無駄にエントリーチャンスを逃してしまうという機会損失になりかねないので、
あまり多くの時間足を見過ぎないようにしましょう。
まとめ
MTF分析について解説してきました。
それでは、おさらいをします。
- マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは、
1つの時間足だけでなく複数の時間足で相場の方向性を見る分析方法のこと - 相場はより上位の時間足の流れ(トレンド方向)に沿って動いていくため
自分がトレードする時間足(短期足)だけでなく上位の時間足(長期足)も見る必要がある - 見る時間足は「長期足+短期足」の2つか「長期足+中期足+短期足」の3つまでで十分
- 見る時間足の組み合わせは次の時間足同士が適切
長期足:日足 中期足:4時間足 短期足:1時間足
長期足:4時間足 中期足:1時間足 短期足:15分足
長期足:1時間足 中期足:15分足 短期足:5分足
長期足:15分足 中期足:5分足 短期足:1分足
相場を完全に予測することはできませんが、MTF分析を行い相場の流れに沿ってトレードすることで、
優位性の高いトレードが行えるようになり、勝ちトレーダーに近づくことができます。
今回の記事を参考に、トレードする際にはMTF分析を取り入れていきましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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